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金継ぎ
What is Kintsugi?
陶磁器が欠けたり割れたりした際に、
破損箇所を漆と金を使って直す、伝統的な技法のことです。
実際には、金は最後の仕上げに装飾に使うものであって、金でなくて銀を使えば「銀継ぎ」、金属を使わずに、漆だけで仕上げる「漆継ぎ」や「共継ぎ」、また、別の器の破片をうまく組み合わせてつなげる「呼び継ぎ」などの種類があります。
漆で器を直す、という行為自体は発掘された縄文土器にもみられるものですが、現在のように金などで装飾する形は室町時代以降のお茶の文化の広がりと共に発展しました。
今より格段に、ものが少なかった時代ですから、ものを大切にして直して使い続けていたのです。さらにはお茶の精神が、直した跡を美しいものとして見出し、愛でる美意識を加えました。金継ぎのことを「金繕い(きんつくろい)」とか、単に「直し」と呼んだりもしますが、いちばん使われているのが「金継ぎ」という名前です。(「Zen」(繕) の名前は、「繕い」から取りました。)